藤沢里菜女流本因坊に牛栄子四段が挑戦する女流本因坊挑戦手合第5局が11月15日に日本棋院東京本院にて行われ、藤沢女流本因坊が勝って3勝目を挙げ防衛を果たしました。
これで5連覇となり、名誉女流本因坊の資格も獲得しました。
女流タイトルでもっとも格の高いのが女流本因坊です。
五番勝負というのも、持ち時間4時間というのも、女流タイトルでは最長になります。
藤沢女流本因坊は、今期で11年連続挑戦手合出場し最多の8期の獲得となりました。
最初のうちは、タイトルを獲ったり失冠したりを繰り返していましたが、ここ5年は連覇で、女性棋士ナンバーワンの地位を不動のものにしました。
藤沢「素直に嬉しい気持でいっぱいです。思い出深いシリーズとなりました」
牛栄子四段を挑戦者に迎えた今期シリーズは、第1、2局は快勝したものの、第3局で躓きます。「時間のあるなか、手拍子で打ってしまって、反省点がありました」と藤沢女流本因坊。さらに気持の立て直しができなかったのか、第4局も「同じような見落としをしてしまって」。
第5局まで9日。その間、「終盤でミスが出るので、体力的にもプラスになるように、散歩を多めにして毎日1万歩を歩いたり、ピラティスにも毎日通ったりしました。第5局は集中力を切らさず打てたのはよかった」
昨年、この時期は女流本因坊の1冠のみだったが、現在は、女流名人、扇興杯の三冠に伸ばした。
さらに、今後も呉清源杯など世界戦でも大事な対局が続く。
藤沢「どの対戦も頑張りたいです」