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本因坊戦挑戦手合 福岡航太朗挑戦者鮮烈デビュー 一力遼本因坊も1勝返す

6月3日の第3局が待ち遠しい(日本棋院Youtubeチャンネルより)

一力遼本因坊に福岡航太朗七段が挑戦する本因坊挑戦手合五番勝負が5月13日に滋賀県東近江市で開幕しました。第1局は福岡七段が快勝し、幸先の良いスタートを切りました。

20歳の福岡七段は、初の番碁挑戦。多くの棋士が対局より緊張するという前夜祭でのスピーチも落ち着いて立派にこなし、立会人の高尾紳路九段が感心する一幕もありました。

第1局は福岡七段が堂々の勝利。福岡七段が強いのはもちろんなのですが、一力本因坊が今ひとつ本調子でないのが気になりました。

しかし、第2局は一力本因坊が快勝で返して対戦成績を1勝1敗としました。

今後の展開がますます楽しみになってきました。

第3局は6月3日、愛知県蒲郡市「銀波荘」にて打たれます。

芝野虎丸棋聖就位式

4勝3敗のフルセットの激戦を制して一力遼名人からタイトルを奪取した芝野虎丸棋聖の就位式が、5月11日に東京都文京区「ホテル椿山荘」にて執り行われました。

一般参加のファンら約120人に祝福された芝野棋聖は「一力さんとのタイトル戦で初めて勝てたのは意味のあることだったと考えています。自分としてはこれで大きく変わるということではなく、これまでどおり、気を引き締めてさらに精進してまいります」と謝辞を述べました。

碁聖戦挑戦者に佐田篤史七段 井山裕太碁聖との五番勝負へ

「本気の井山先生と打てるのが何よりの財産」

井山裕太碁聖への挑戦者を決めるトーナメント決勝、一力遼名人対佐田篤史七段戦が5月7日に日本棋院東京本院にて打たれ、佐田七段が勝って、七大タイトル初挑戦を決めました。

一力名人と佐田七段の決勝戦。中盤で佐田七段が一力名人の大石に襲いかかって召し捕り、勝負を決めました。「形勢は悪いと思っていましたが、碁形的にはこれでいこうと。(一力さんの石を)取りに行かざるを得なくなりました。読み落としもありましたが、運良く勝っていました」と喜びを語りました。

負けた一力名人は「最後にひどいミスをしてしまって。正しく打っていればまだ勝負だった。ふがいないミスでした。今年は大事なところでなかなかうまくいかない。切り替えいきたい」。

勝負は中盤で決まった

佐田七段は挑戦者決定戦を3度目にして勝利。「本気の井山先生と打てるのが何よりの財産。だれでもその舞台に立てるものではないのは理解しています。五番勝負まで1か月あるので、調整したいと思います」と抱負を述べました。

井山碁聖との挑戦手合いは6月23日に大阪府の日本棋院関西総本部にて開幕します。

芝野虎丸十段 許家元九段の挑戦を退け二連覇達成

稀に見る大激戦の末、芝野十段に軍配

許家元九段が芝野虎丸十段に挑戦する十段戦五番勝負第5局が4月28日に日本棋院東京本院にて打たれ、芝野十段が白番中押し勝ちを収め、対戦成績を3勝2敗として防衛を果たし、2連覇を達成しました。

本シリーズは激戦続きでした。第1局を許九段が勝ち、第2,3局を芝野十段が返す。勢いがついたかと思いきや、第4局は序盤についた差をそのまま許九段が守り切って快勝。第5局は芝野十段が徐々に差を広げ勝ちきり、タイトル防衛となりました。

芝野十段は3月の棋聖奪取に続き、十段も防衛し二冠を守りました。

許「どの碁も判断が難しかった。打ちたいように打てなかった部分はありましたが、実力は出せました」

芝野「全局を通して判断の難しい碁が多かった。大変な碁でしたが、それなりに充実して打つことができました。防衛することは大変なこと。結果を出せて嬉しい」

上野愛咲美、女流名人連覇 藤沢里菜挑戦者を下す

上野愛咲美女流名人に藤沢里菜本因坊が挑戦する第37期女流名人戦第2局が、4月15日に日本棋院本院で打たれ、上野女流名人が勝って2連勝となり女流名人を防衛しました。

女流名人戦は4年連続で同じ組み合わせとなりました。藤沢女流本因坊は、なんと、9年連続挑戦手合い出場です。

日本の女子ツートップの戦いが続いているのです。

今期の女流名人戦は第1局が4月14日、そして第2局が15日と二日連続で対局が組まれていました。こういう場合、1局目に勝ったほうが勢いに乗るので断然有利になります。第1局は有利に進めていた藤沢女流本因坊に、上野女流名人が仕掛けに仕掛け、大逆転で勝利をつかみます。勢いそのまま、第2局も制する結果となりました。

藤沢女流本因坊「きのう、あっという間に終わってしまって。最終局が打てないのは残念です。内容的にも、後半に問題があったかなと。そのあたり改善していければと思います」

上野女流名人「終わったばかりで実感はありませんが、里菜先生相手に結果を出せたのは嬉しかったです。ヨセをだいぶ鍛えたので、昔より改善されたと思います。

(女流名人戦が休止となるので)ふだんのタイトル戦とは違う気持ちだった。何らかの形で女流名人戦が続くと思って、対局していました。いつか防衛戦が打てるのを楽しみにしています」

女流名人戦は37期を数えますが、スポンサーが何度か変わる歴史があります。このたび、37期を持って休止となりました。

上野女流名人は、来年の4月15日まで女流名人を名乗ることができます。