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第30回LG.杯挑戦日報棋王戦 決勝三番勝負 一力遼棋聖世界一逃す

第2、3局に勝ち、申旻埈九段(左)がV(韓国棋院提供)

世界メジャー・LG杯朝鮮日報棋王戦(主催:挑戦日報、協賛LG/優勝賞金は3億ウォン)決勝三番勝負が1月12日から15日まで打たれ、韓国の申旻埈九段が2勝1敗で優勝しました。一力遼棋聖は惜しくも準優勝となりました。

2回優勝する難しさを痛感(韓国棋院提供)

一力遼棋聖は一昨年、応氏杯で優勝。日本勢では19年ぶり、日本人としては27年ぶりに世界戦を制しました。

LG杯は1998年に王立誠九段、2005年には張栩九段が優勝して以来の日本勢優勝を目指していました。

昨年、LG杯のトーナメントを勝ち抜き、決勝に進出。申旻埈九段(韓国)との決戦に臨みました。

1月12日の第1局は申九段の一瞬のスキをついて一力棋聖が大逆転で勝利。しかし第2、3局を落として、優勝とはなりませんでした。

一力棋聖「応氏杯優勝のときは初の世界決勝進出で怖い物知らずでした。今回は2回優勝する難しさを感じました」

韓国棋院提供

これを糧に、また決勝の舞台に戻り、優勝してくれることを期待しています。

1月5日は囲碁の日「打ち初め式 2026」

囲碁界の年始は、1月5日「囲碁の日」。日本棋院東京本院では吉例の打ち初め式が催されました。

武宮陽光理事長をはじめ、一力遼棋聖、芝野虎丸十段、藤沢里菜女流本因坊、上野愛咲美女流名人、上野梨紗女流棋聖らタイトルホルダーの面々らが壇上に立ち、年頭の挨拶をし、今年の目標などを述べました。

和装で登場した一力棋聖は「AIが出てきてから10年がたち、とりまく環境が変わりました。人間ならではの戦いをお見せできたら」。来週には世界戦LG杯決勝三番勝負があります。ぜひ、日本に栄冠を持ち帰ってほしいものです。

これまでは棋士の連碁などが披露されてきましたが、今年は棋士とファンが2手ずつ打つ連碁。老若男女が次々と棋士の正面に座って打って行くのは、ファンにとっても新年早々心に残る時間となったことでしょう。

一力遼名人就位式

芝野虎丸十段の挑戦を4勝2敗で退けた一力遼名人の就位式が12月15日に、東京文京区「ホテル椿山荘」にて執り行われました。

多くのファンや家族親族、育った洪道場の先生や子どもたち、棋士仲間らから祝福を受けました。

祝辞に立った兄弟子の平田智也八段は「子どもの頃から名人は非凡な才能があるのは、誰の目にも明かでした。そして日々の努力がすごかった。天才が努力を止めなかったことが実を結びました。兄弟子として誇らしい」と述べました。

一力名人は「第1局の昼食で、私はシーフードカレーを、芝野さんはカツカレーを注文したのですが、配膳は逆になりました。私はゲンをかつぐタイプではありませんが、カツカレーを食べたことで勝ちが本当にやってきました。碁の内容も逆転勝ちでした」と笑いをとりながら謝辞を述べていました。

名人を防衛したあと、王座も奪取して五冠となった一力名人。来年1月にはメジャー国際戦のLG杯決勝戦を打ちます。ますますの活躍を期待したいと思います。

女流棋聖戦挑戦者は上野愛咲美女流名人に 41年ぶりの姉妹対決へ

上野女流棋聖(左)「私が挑戦者だから気楽に戦えます」(日本棋院提供)

上野梨紗女流棋聖への挑戦者を決めるトーナメント決勝戦が打たれ、上野愛咲美女流名人が茂呂有紗三段に中押し勝ちし、挑戦者に名乗りをあげました。

第29期女流棋聖戦挑戦手合三番勝負は、姉妹対決となりました。

これまでのタイトル戦姉妹対決は、すべて杉内寿子、本田幸子、楠光子の三姉妹の間で打たれています。

1983年 女流鶴聖戦 杉内寿子八段-本田幸子六段

1983年 女流本因坊戦 楠光子六段-本田幸子女流本因坊(2勝1敗)

1984年 女流鶴聖戦 楠光子七段-本田幸子六段

1984年 女流本因坊 本田幸子六段-楠光子女流本因坊(2勝0敗)

1985年 女流本因坊 楠光子七段-本田幸子女流本因坊(2勝1敗)

*左が勝者

今回、上野姉妹対決は実に41年ぶりとなります。

挑戦者となった姉の上野女流名人は「妹が女流棋聖になって、早く挑戦したいなと思っていたので、嬉しいです。妹が挑戦者なら嫌でしたが、私が挑戦者だから気楽に戦えます」と心境を語りました。

注目の女流棋聖戦挑戦手合三番勝負は2026年1月15日に神奈川県平塚市「ホテルサンライフガーデン」で開幕します。

第51期名人リーグ開幕 

史上最年少の桑原七段に注目(左、「朝日新聞囲碁将棋TVより」)

一力遼名人への挑戦者を決める「第51期名人リーグ」が12月4日に開幕しました。

今期リーグのメンバーは、シード順に芝野虎丸十段、井山裕太碁聖、許家元九段、福岡航太朗七段、余正麒九段、村川大介九段、伊田篤史九段、本木克弥九段、桑原樹七段。

上から5人が前期の残留組。村川九段は前期リーグ落ちしたものの即復帰。伊田九段、本木九段も数年ぶりに復帰組です。

前期在籍していた山下敬吾九段がいなくなったことで、リーグのメンバーは全員平成生まれとなりました。最年長は平成元年生まれの井山碁聖です。

注目は最年少の桑原樹七段。17歳2か月でのリーグ入りは、芝野九段の17歳11か月を抜いて史上最年少記録です。リーグ入りすると七段に昇段する規定で、桑原七段は二段からジャンプアップしました。この五段跳びも新記録です。プロになって3年足らずでリーグ入りとは将来期待できますね。

その桑原七段は、リーグデビュー戦で福岡七段と対戦しました。しかし、85手で投了する完敗を喫します(囲碁は1局だいたい150~250手くらい)。対局直後から桑原七段はさめざめと泣き始めました。悔しかったのでしょう。これを糧に、今後がんばってほしいものです。

許九段(左)対本木九段(右)は許九段に軍配

8日には許九段対本木九段戦があり、許九段が勝ち、11日の井山碁聖対伊田九段戦は伊田九段の勝ち。18日には村川九段対余九段戦があります。

名人リーグは月に4局ずつ打たれ、来年8月が最終ラウンド。だれが挑戦者になるのか、注目してください。