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日本棋院新理事長に高尾紳路九段を選任

「平成四天王」として活躍した(時事通信映像センターYoutubeより)

新しく日本棋院新理事長に就任した高尾紳路九段の記者会見が6月24日にありました。

高尾紳路九段は1976年生まれの49歳。千葉県出身で故藤沢秀行名誉棋聖門下。名人や本因坊など獲得タイトルは15を数え、同世代の羽根直樹九段、山下敬吾九段、張栩九段とともに「平成四天王」のひとりとして、活躍しました。

近年は、ナショナルチームの監督として指揮を執り、一力遼名人が応氏杯を優勝したり、上野愛咲美女流名人が呉清源杯で優勝するなど国際棋戦での日本勢としての成果を出しています。

「日本棋院は現在、厳しい経営状況にあります。しかし、先人たちが築き上げた囲碁文化を継承し、世界に誇る棋士を育てるためには、私たち自身が変化を恐れず、時代の流れに合わせて変わり続けて行かなければなりません。創立から100年を超える歴史を持つ日本棋院が、これからの100年もファンの皆様に愛され、信頼される組織であり続けるために、棋士・職員一丸となってこの素晴らしい伝統を次の世代へと引き継いで参ります」

高尾新理事長の手腕に期待しましょう。

第11回グロービス杯世界囲碁U-22 表彰台は韓国が独占

中央が優勝した金丞求四段(日本棋院囲碁チャンネルより)

世界からやってきた22歳未満の選手が16名出場した第11回グロービス杯世界囲碁U-22(協賛:(株)グロービス)の準決勝、決勝戦が6月28日に日本棋院本院で打たれ、韓国の金丞求四段が優勝した。準優勝は権孝珍七段、第3位は金昇珍七段と表彰台は韓国が独占する結果となった。日本勢は4位の酒井佑規七段が最高位だった。

グロービス杯の参加資格は、「2026年1月1日時点で22歳未満とし、日本6名、中国3名、韓国3名、中華台北1名、欧州1名、北米1名、アジア・オセアニア1名」の枠となっていた。しかし諸事情で中国が不参加となり、韓国がプラス2名で4名に、中華台北がプラス1名の2名になった。

本戦トーナメント(8人)には、日本からは酒井佑規七段、福岡航太朗七段、上野梨紗四段の3人、韓国4人、中華台北1人が進出。結局、韓国が1~3位を独占する結果となった。

新任の理事長として挨拶に立った高尾紳路九段は、「ナショナルチームの監督として、この結果は非常に残念に思っています。韓国の選手にもっていかれ、監督としては申し訳ない気持ちでいっぱいです。ナショナルチームの選手もこの持ち時間でかなり練習をしていたといい、初日は成果が出たと思ったのですが、肝心なところで勝てなかった。ひとりひとりが考えて、この負けを糧にして努力してもらいたい」と、棋士に向けて話した。

一昨年、一力遼名人が応氏杯で優勝し、続いて上野愛咲美女流名人が呉清源杯で優勝するなど、日本勢は上げ潮ムードだった。

しかし今年は世界戦で中国、韓国に惨敗が続いている。

日本勢に奮起を期待したい。

第81期本因坊戦五番勝負第4局 福岡航太朗挑戦者が勝って最終局へ

福岡七段(右)がスキのない戦いぶりで完勝(日本棋院囲碁チャンネルより)

一力遼本因坊に福岡航太朗七段が挑戦する第81期本因坊戦五番勝負第4局が神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で打たれ、福岡七段が黒番中押し勝ちを収め、シリーズの対戦成績を2勝2敗タイとし、決着は最終局へ持ち込みました。

福岡七段は、序盤から「亀の甲」を許すなど新時代の打ち方を披露しながら徐々に差を広げていき、勝利までまっしぐらに進めました。新聞解説の河野臨九段に「福岡さんは悪手が一手も見当たりませんでした。あまりにもスキがなく、出来が良すぎました」と言わしめるほどの完勝。一方の一力本因坊は不出来な一局となりました。

一力「的確に対応されてチャンスがなかった。(最終局に向けて)しっかり準備して少しでも内容のいい碁を打てるようにしたい」

福岡「全体としては自分らしく打てました。第5局まで行くことができてよかった。あまり堅くならず、自分らしく打てればいいのかな」

運命の第5局は7月1日に山梨県甲府市「常磐ホテル」にて打たれます。

フマキラー囲碁女流ブレーンズマッチ 向井千瑛六段が優勝

お株を奪う半目勝ち(日本棋院囲碁チャンネル)

今年から公式戦となった「フマキラー囲碁女流ブレーンズマッチ」(協賛:フマキラー株式会社)の決勝戦が6月13日に広島市で打たれ、向井千瑛六段が藤沢里菜女流本因坊を破って初代チャンピオンとなりました。

「フマキラー女流ブレーンズマッチ」は、今年創設。日本棋院所属の女性棋士ランキング上位16人によるトーナメントで争われます。

4月29日に東京でベスト4までを決め、6月13日には広島市に舞台を移し、準決勝、決勝が打たれました。

優勝候補の筆頭である上野愛咲美女流名人が2回戦で向井六段に敗れる波乱の展開のなか、ベスト4に残ったのが向井六段、牛栄子四段、上野梨紗扇興杯、藤沢里菜女流本因坊。

再抽選され、準決勝は藤沢女流本因坊対牛四段、向井六段対上野扇興杯という組み合わせになりました。

向井六段は上野扇興杯に勝ち、さらに決勝では「半目の女王」の異名をとる藤沢女流本因坊にお株を奪う半目勝ちで初代女王の座を獲得しました。

向井六段は一児の母で、夫は杉本明八段。三村芳織四段、長島梢恵三段の二人の姉も棋士の38歳。

今大会は、上野女流名人、上野扇興杯、藤沢女流本因坊と、女性棋士トップ3を破って、文句なしの優勝です。

向井「まさか優勝できるとは思っていなくて、嬉しいです。少し囲碁が強くなったのかもしれません。以前は勉強しないと、という思いでしたが、今は囲碁が楽しく研究も楽しい」

ますますのご活躍を期待しています!

本因坊戦挑戦手合 福岡航太朗挑戦者鮮烈デビュー 一力遼本因坊も1勝返す

6月3日の第3局が待ち遠しい(日本棋院Youtubeチャンネルより)

一力遼本因坊に福岡航太朗七段が挑戦する本因坊挑戦手合五番勝負が5月13日に滋賀県東近江市で開幕しました。第1局は福岡七段が快勝し、幸先の良いスタートを切りました。

20歳の福岡七段は、初の番碁挑戦。多くの棋士が対局より緊張するという前夜祭でのスピーチも落ち着いて立派にこなし、立会人の高尾紳路九段が感心する一幕もありました。

第1局は福岡七段が堂々の勝利。福岡七段が強いのはもちろんなのですが、一力本因坊が今ひとつ本調子でないのが気になりました。

しかし、第2局は一力本因坊が快勝で返して対戦成績を1勝1敗としました。

今後の展開がますます楽しみになってきました。

第3局は6月3日、愛知県蒲郡市「銀波荘」にて打たれます。