女性トップ棋士4人が和服姿で優勝(賞金250万円)を目指す「女流囲碁アマノ杯青流戦」が12月7日に、横浜市にある「三渓園」にて打たれました。
選ばれて出場したのが、藤沢里菜女流本因坊、上野愛咲美女流立葵杯、上野梨紗女流棋聖、謝依旻七段の4人。艶やかな振り袖姿で対局するのは初めてのこと。
三渓園は国指定名勝で、約17万5千㎡のひろさがある日本庭園。対局場となった「鶴翔閣」は横浜市指定有形文化財で、貸し出し施設となっています。三渓園を一目惚れし、女性棋士に和服で対局してもらいたいとの藤澤一就八段が企画監修し、実現しました。
4人の対局者だけでなく、解説陣も井山裕太王座、武宮正樹九段、吉原由香里六段に加え、飛び入りで一力遼棋聖も参加し、華やかな大会となりました。また、観戦記を脚本家の小松江里子さんが担当するなど、囲碁を知らない人にもアピールする企画となっていました。
決勝戦は藤沢里菜女流本因坊と上野愛咲美女流立葵杯で争われ、藤沢女流本因坊が序盤で築いたリードを守って優勝しました。
和服での対局は大変そうだったが、「1手30秒の早碁なら大丈夫です。盤上を動かすこともありませんでした」と藤沢女流本因坊。和服姿の女性陣はそれだけでも楽しそうで、棋士もファンも楽しんだ一日となりました。