芝野虎丸名人を破って第49期名人となった一力遼新名人の就位式が12月10日に東京都文京区「ホテル椿山荘」にて執り行われました。大勢のファン、親類家族、師匠、棋士仲間、洪道場の子供たちが集まり、一力名人を祝福しました。
一力名人は「プロになろうとしたきっかけは、10歳のときに仙台で行われた名人戦挑戦手合いを直に見たことによります。自分もこういうふうになりたいと思い、今の自分があるのも名人戦のおかげです。名人戦のころは応氏杯と重なりタイトなスケジュールでしたが、両方とも獲って結果につながってうれしかったです。名人は他のタイトルのなかでリーグに入るのも獲るのも時間がかかりました。ここまでこられたのも先生方や多くのファンの方々のおかげ」と述べ、大きな拍手を浴びました。
催し物として、会場から一力名人への質問コーナーがありました。
――― 10年後の夢は?
一力「棋士としての目標もありますが、囲碁を多くの人に知ってもらいたいというのが夢です」
――― お笑いのテレビなども観ますか?
一力「YouTubeで観ます」
――― 名人戦で印象に残っているのは?
一力「2局目の宮崎対局です。内容的にもそうですし、会場も初めて。上野愛咲美・梨紗姉妹が開設で来ていること、さらに現地から応氏杯を打つために上海に飛んだことも印象深いです」
――― 好きな偉人は?
一力「うーん、仙台出身なので、伊達政宗と書いてほしいといわれたことはあります」
なかなか囲碁記者には思いつかない質問もあって、勉強に(?!)なりました。
一力名人、重ねておめでとうございます。