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「第28回 湘南ひらつか囲碁まつり1000面打ち大会」

すっかり恒例となりました「湘南ひらつか囲碁まつり 1000面打ち大会」が10月12日に神奈川県平塚市で盛大に行われました。

昭和を代表する棋士木谷實九段が居を構え、70人以上の弟子を育て、現在の囲碁界の礎を作ったことから、神奈川県平塚市は囲碁のまちとして活動を続けています。

その最も大きなイベントが、1000面打ち大会です。

プロ棋士が50人も集まって、アマチュアのみなさんと対局したりトークショーを行ったりと、規模も日本最大クラスのイベントです。

平塚駅前の商店街、180mにずらりと碁盤が2列に500面並んだ姿は壮大で目を引きます。500面を2セットやることで1000面打ちというわけです。

プロとの対局以外にも、「木谷門下レジエンドによる座談会」「高尾紳路九段、上野梨紗女流棋聖による囲碁講座」「囲碁入門教室」「初心者個別指導コーナー」「平塚名産品物販」などなどお楽しみが目白押し。

昨年に続いて2回目の参加となった上野梨紗女流棋聖は「指導碁でもみなさん優しくて、楽しめました。こんなまちの中で大きな大会はなかなかありません。また平塚でみなさんにお会いできて嬉しい気持ちになりました」と話していました。

第50期名人戦七番勝負 芝野虎丸十段が2勝目 カド番をひとつしのぐ

中押し勝ちを収めた芝野十段

一力遼名人に芝野虎丸十段が挑戦する第50期名人戦七番勝負第5局が10月7.8日に山梨県甲府市「常磐ホテル」にて打たれ、芝野十段が中押し勝ちを収めました。これで対戦成績を2勝3敗とし、カド番をひとつ返しました。

常磐ホテルは皇室の方々も訪れるおもてなしが素晴らしいお宿。囲碁将棋の挑戦手合いが何度も行われていて、囲碁将棋の「定宿」です。ホテル自慢の温泉にむかう廊下には「名人の小径」と称したコーナーがあり、これまでの熱闘の軌跡が写真などで楽しむことができます。

連休明けに第6局が打たれる

盤上は、先に一力名人が陣地を稼ぎますが、ふたつの弱い石を芝野十段にうまく攻められます。リードしていた陣地でも追い抜かれ僅差の勝負となりましたが、最後は勝ちがないと名人が投了しました。最後、計算していたら1目半ほどの差だったといいます。

芝野十段の得意な攻めが成功した好局だったと思います。

次の第6局は10月14、15日、愛知県田原市「角上楼」にて打たれます。