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朝日アマ名人戦三番勝負 夏冰アマ名人が連覇を果たす

朝日新聞囲碁将棋TVより

7月6、7日に日本棋院本院大ホールであった朝日アマ名人戦全国大会で優勝した栗田佳樹さんを挑戦者に迎えた朝日アマ名人戦三番勝負が、7月18、19日に日本棋院「幽玄の間」で打たれ、夏冰アマ名人が2連勝のストレートで防衛を果たし、3連覇を達成しました。

朝日新聞囲碁将棋TVより

アマ名人戦全国大会はトーナメント。1回も負けることができない状況で、栗田佳樹さんが2年連続勝ち抜いて優勝するのは、元アマ名人である実力の持ち主ではありますが、充実した証左でしょう。

そんな相手に対して、夏冰アマ名人はそれを上回るパフォーマンスを見せ、圧倒しました。

夏冰さんの充実ぶりが際立ったシリーズとなりました。

なお、アマ名人は、8月に打たれるアマ本因坊戦優勝者と対戦し、勝つと世界アマ日本代表となります。

102第20回朝日アマ囲碁名人戦全国大会 優勝は栗田佳樹さん

左から川口さん、宅見さん、栗田さん、大関さん

アマチュアの季節到来を告げる「朝日アマ囲碁名人戦全国大会」が7月4、5日の両日にわたって打たれました。過去数年の成績上位の招待選手と都道府県予選を勝ち抜いた代表57人が参加したトーナメントが行われ、栗田佳樹さん(招待)が宅見悠作さん(招待)を下して、2年連続3度目の優勝を果たしました。

3位は大関稔さん(招待)、4位は川口飛翔さんが入賞です。

夏冰アマ名人にリベンジできるか

優勝した栗田さんは、7月18、19日に夏冰アマ名人とのアマ名人戦三番勝負に臨みます。

栗田さんは「優勝するとは思っていませんでした。きょうはいい勝負のなか、全体的に自分なりに粘り強くいい碁が打てました。去年、夏冰さんに負けているので、なんとかリベンジできたら最高です」と、喜びと抱負を語りました。

熱戦を期待しましょう。

新本因坊に福岡航太朗七段 一力遼名人は三冠に後退

七大タイトル初挑戦でタイトル獲得

一力遼本因坊に福岡航太朗七段が挑戦する第81期本因坊戦五番勝負第5局が7月1日に山梨県甲府市「常磐ホテル」で打たれ、福岡挑戦者が白番中押し勝ちをおさめ、初の本因坊位に就きました。

最終局までもつれた本因坊戦。第5局は中盤、好判断でリードを築いた福岡挑戦者がそのままリードを広げてがっちり勝利をつかみました。

一力名人「第3局以外はまずい内容で、結果は仕方がない。細かいミスがあった。もう少し精度を高めないと」

最終局は福岡挑戦者が中盤好判断でリードを築いた

福岡新本因坊は、七大タイトル初挑戦でタイトル獲得となりました。20歳6か月で本因坊獲得は、石田秀芳二十四世本因坊の22歳10か月を抜いての最年少記録です(ただし、石田二十四世本因坊は2日制の七番勝負での記録)。

福岡新本因坊「七大タイトル獲得は、小さい頃からの目標の一つで嬉しい。すこしまだ差があるとおもっていたので、タイトルは意識していなかったので、驚いている自分がいます。当面は国内での成績を残して、世界戦で勝てるようになりたい」と喜びを語りました。

これで七大タイトル勢力図は、芝野虎丸棋聖・十段、一力遼名人・王座・天元、福岡航太朗本因坊、井山裕太碁聖となりました。

福岡本因坊、おめでとうございます。

日本棋院新理事長に高尾紳路九段を選任

「平成四天王」として活躍した(時事通信映像センターYoutubeより)

新しく日本棋院新理事長に就任した高尾紳路九段の記者会見が6月24日にありました。

高尾紳路九段は1976年生まれの49歳。千葉県出身で故藤沢秀行名誉棋聖門下。名人や本因坊など獲得タイトルは15を数え、同世代の羽根直樹九段、山下敬吾九段、張栩九段とともに「平成四天王」のひとりとして、活躍しました。

近年は、ナショナルチームの監督として指揮を執り、一力遼名人が応氏杯を優勝したり、上野愛咲美女流名人が呉清源杯で優勝するなど国際棋戦での日本勢としての成果を出しています。

「日本棋院は現在、厳しい経営状況にあります。しかし、先人たちが築き上げた囲碁文化を継承し、世界に誇る棋士を育てるためには、私たち自身が変化を恐れず、時代の流れに合わせて変わり続けて行かなければなりません。創立から100年を超える歴史を持つ日本棋院が、これからの100年もファンの皆様に愛され、信頼される組織であり続けるために、棋士・職員一丸となってこの素晴らしい伝統を次の世代へと引き継いで参ります」

高尾新理事長の手腕に期待しましょう。

第11回グロービス杯世界囲碁U-22 表彰台は韓国が独占

中央が優勝した金丞求四段(日本棋院囲碁チャンネルより)

世界からやってきた22歳未満の選手が16名出場した第11回グロービス杯世界囲碁U-22(協賛:(株)グロービス)の準決勝、決勝戦が6月28日に日本棋院本院で打たれ、韓国の金丞求四段が優勝した。準優勝は権孝珍七段、第3位は金昇珍七段と表彰台は韓国が独占する結果となった。日本勢は4位の酒井佑規七段が最高位だった。

グロービス杯の参加資格は、「2026年1月1日時点で22歳未満とし、日本6名、中国3名、韓国3名、中華台北1名、欧州1名、北米1名、アジア・オセアニア1名」の枠となっていた。しかし諸事情で中国が不参加となり、韓国がプラス2名で4名に、中華台北がプラス1名の2名になった。

本戦トーナメント(8人)には、日本からは酒井佑規七段、福岡航太朗七段、上野梨紗四段の3人、韓国4人、中華台北1人が進出。結局、韓国が1~3位を独占する結果となった。

新任の理事長として挨拶に立った高尾紳路九段は、「ナショナルチームの監督として、この結果は非常に残念に思っています。韓国の選手にもっていかれ、監督としては申し訳ない気持ちでいっぱいです。ナショナルチームの選手もこの持ち時間でかなり練習をしていたといい、初日は成果が出たと思ったのですが、肝心なところで勝てなかった。ひとりひとりが考えて、この負けを糧にして努力してもらいたい」と、棋士に向けて話した。

一昨年、一力遼名人が応氏杯で優勝し、続いて上野愛咲美女流名人が呉清源杯で優勝するなど、日本勢は上げ潮ムードだった。

しかし今年は世界戦で中国、韓国に惨敗が続いている。

日本勢に奮起を期待したい。