最年少新人王誕生 16歳の栁原咲輝二段

日本棋院チャンネルより

最年少新人王誕生 16歳の栁原咲輝二段

第51期新人王戦三番勝負第2局が10月27日に日本棋院関西総本部で打たれ、栁原咲輝二段が後藤一二段に勝って、史上最年少新人王となりました。

女性の新人王獲得は、上野愛咲美女流名人に続き2人目です。

栁原二段16歳、後藤二段19歳の、合計でも史上最小年齢での新人王戦三番勝負は、栁原二段が二連勝で優勝を決めました。

第41期大西竜平七段の16歳6か月で獲得した記録を、栁原新人王は6か月更新したことになります。

男女混合棋戦で女性棋士が優勝するのは、藤沢里菜女流本因坊(第15期広島アルミ杯・若鯉戦)、上野愛咲美女流名人(第16,17期広島アルミ杯・若鯉戦、第48期新人王戦)に続き、史上3人目です。

記録づくしの結果を出した栁原新人王の今後の活躍に期待しましょう。

芝野虎丸棋聖が名人位を奪還

一力遼名人に芝野虎丸棋聖が挑戦する第51期名人戦第7局が10月28、29日に静岡県伊豆市「坂聖・玉樟園」にて打たれ、芝野棋聖が勝って名人位を奪還しました。

3勝3敗で迎えた最終局は、序盤早々からまれに見る大激戦となり、まさに死闘という言葉がぴったりの戦いとなりました。

戦いの終わりには芝野棋聖が抜け出し、一力名人の勝負手に的確に対応し、勝利を手にしました。

芝野「実感はわいていませんが、結果を残すことができて嬉しい」

これで囲碁界の勢力図は、芝野三冠(棋聖、名人、十段)、一力二冠(王座、天元)、福岡航太朗本因坊、井山裕太碁聖となり、芝野三冠が大一人者の地位を固めました。

年初には五冠だった一力二冠は、棋聖、本因坊、名人と立て続けに奪われました。

11月には福岡本因坊を挑戦者に迎えた王座戦、井山碁聖が挑戦する天元戦があり、まさに正念場を迎えています。

11月のタイトル戦に注目です。

第74期王座戦開幕 一力遼王座 試練の10月

異例の和装で登場した一力王座(日本棋院Youtubeチャンネルより)

一力遼王座に福岡航太朗本因坊が挑戦する第74期王座戦が10月23日に「グランドプリンスホテル新高輪」(東京都港区)にて開幕し、福岡本因坊が先勝しました。

前日、プロ野球ドラフト会議が行われていた同ホテル。ドラフトの興奮にも負けず劣らずの熱戦が繰り広げられました。

10月に入って、ますます多忙な一力王座。芝野虎丸棋聖を挑戦者に迎えた名人戦は前週に第6局が打たれ、翌週は天元戦(挑戦者・井山裕太碁聖)、王座戦があり、来週は名人戦第7局が予定されています。

一力王座は和装で登場しました。七大タイトル戦で一力王座が和服を着用したのは初めてです。

中盤までほぼ互角の形勢でしたが、シノギ勝負に出た一力王座の大石を仕留めて福岡本因坊が黒番中押し勝ち。快勝で幸先の良い勝利となりました。

第2局は11月4日、神奈川県秦野市「陣屋」で開催されます。

なお、第3局も同所で6日に打たれます。王座戦では同じ場所で1日置いて打つ方式が度々とられます。第2局を制したほうが勢いがつくので断然有利。次局は注目です。

第51期名人戦 一力遼名人が勝って最終局へ

伊豆「坂聖、玉樟園」で運命の最終局

一力遼名人に芝野虎丸棋聖が挑戦する第51期名人戦第6局が10月14,15日に渡って千葉県木更津市で打たれ、カド番に追い込まれた一力名人が勝ってタイに持ち込みました。

名人位の行方は第7局、最終局で決着します。

対局場の木更津市龍宮城スパホテル三日月」は2年前、一力遼名人が初めて名人を獲得したゲンのいい場所です。

2勝3敗と追い込まれ、あとがない一力名人は、序盤の未解決定石からポイントを挙げ、1日目から大きくリードを広げました。

2日目に入っても1度も芝野棋聖にリードを許さず勝ちきりました。

一力「ひとまず最終局が打ててよかった。自分の碁が打てるようしっかり準備します」

芝野「しっかり準備しようと思います」 運命の第7局は10月28、29日、静岡県伊豆市「坂聖、玉樟園」にて打たれます。

女流本因坊戦開幕 藤沢里菜女流本因坊が上野梨紗挑戦者を下し先勝

日本棋院Youtubeチャンネルより

11期7連覇を目指す藤沢里菜女流本因坊に上野梨紗四段が挑戦する第45期女流本因坊戦(主催:共同通信社、日本棋院、関西棋院)が10月8日に開幕しました。第1局は岩手県花巻市「佳松園」で行われ、藤沢女流本因坊が中押し勝ちを収めました。

中盤、接戦のなか優勢を築いた上野四段でしたが、勝負所で藤沢女流本因坊が抜け出し勝利を収めました。

今年、無冠となった上野四段。ビッグタイトルを獲得して無冠返上となるか。

第2局は秋田間能代市「旧料亭 金勇」にて10月25日に打たれます。