N校グループ囲碁タイトル獲得&プロ合格祝賀会

N高等学校の在校生・卒業生の囲碁棋士の活躍をお祝いする会「2025年度N校グループ囲碁タイトル獲得&プロ合格祝賀会」が3月30日に「品川プリンスホテル」にて盛大に行われました。

今年も大活躍だった上野愛咲美(女流名人・女流棋聖獲得、女流立葵杯防衛)、上野梨紗(SENKO CUPワールド碁女流最強戦2025優勝、扇興杯優勝)姉妹は、それぞれの優勝決定譜を解説したり、N校在校生とペア碁を披露したりと囲碁のすごさや楽しさを披露していました。

上野愛咲美女流名人「N校は好きな時間に好きな教科を勉強できるので、碁も集中して勉強することができました」

また新入段の棋士らも壇上にあがって挨拶し、温かい励ましの拍手を浴びていました。

佐川八重子社長 お別れの会

約700人が参列し、故人をしのんだ

囲碁界の普及と発展に大きく寄与してくださった桜ゴルフ社長の佐川八重子さんが昨年10月に亡くなり、そのお別れの会が3月26日に東京千代田区「帝国ホテル」にてしめやかに行われました。

会場には大きな祭壇、佐川社長のヒストリーがわかる写真が掲示されていました。

政財界に大きな貢献があった佐川さんですので、大勢の参列者のうち囲碁関係者はどれくらいいたでしょうか。

3月26日は木曜日。日本棋院は棋士の手合い日を木曜日と月曜日に定めていて、手合がつく可能性が高いので、多くの棋士は当日の「手合いお休み申請」をして、参加したようです。

私は大学生のときに囲碁インストラクターのアルバイトをしていて、そのとき(昭和の時代!)から佐川社長と指導碁を打たせていただくなどご縁ができました。

全日本女流アマ選手権大会を後援

それから囲碁ライターとなってからも、全日本女流アマ開会式で佐川社長がお話しする挨拶のアイディアをお伝えしたり、日欧青年交流の記事を書かせていただいたり、数え切れないほど、何かとお声をかけていただき、気をかけていただくことが続きました。

そして、日本棋院発行『週刊碁』が休刊になったことをきっかけに、桜ゴルフさんHP上でブロブを書くことを依頼され、現在に至ります。

囲碁界のことをずっと気にかけていただき、本当に長い間お世話になり、ありがとうございます。

今後ともどうぞ空の上から囲碁界を見守っていただければと思います。

「5さいのGO」入門と9、13路盤大会

囲碁を始めるには何歳がいいでしょうか。ピアノでも体操でも水泳でも、どんな習い事でも、早ければ早いほどいいというのは納得のいくところでしょう。

5歳の子どもの囲碁大会と入門講座を行う「5さいのGO」(藤澤一就一門後援会、一般財団法人伝統文化軌道進行財団共催)が3月20日に、「新宿こども囲碁教室」(東京都新宿区、棋士・藤沢一就八段主宰)にて行われました。

2024年から年2回開催され、今回で4回目になります。

午前中は9路盤大会と入門教室、午後は13路盤大会と入門教室が行われ、大会には23人、入門は11人が参加しました。

子どもたちは5歳ですが、真剣に盤に向かい立派な対局態度で打っていました。

石を取られて泣いちゃう子もいましたが、それほど真剣にやっているということ。素晴らしい光景でした。

この大会の大きな特徴は、手厚いサポート体制です。

審判長の藤澤八段、本木克弥九段、上野梨紗扇興杯を始めプロ棋士7人、インストラクター5人、運営スタッフ6人の計18人と、子ども一人にスタッフ一人いる、という信じられない人数で運営されていました。

囲碁は一生楽しめ、友達もたくさんできます。

お子さんたちが囲碁を通して、楽しい人生になればいいなと思いました。

SENKO CUPワールド碁女流最強戦 金恩持九段が優勝

初出場で見事なV(日本棋院提供)

SENKO CUPワールド碁女流最強戦2026(主催:日本棋院、特別協賛:センコーグループホールディングス(株))が3月13日から15日の3日間にわたって打たれ、初出場の金恩持九段(韓国)が優勝しました。準優勝は藤沢里菜七段、3位は上野愛咲美六段と、日本勢は惜敗でした。

日本主催の女流国際棋戦、日本勢は扇興杯でベスト4に入った藤沢七段、上野六段のほか、前回優勝の上野梨紗三段、加藤千笑四段が出場しました。海外からは、金九段(韓国)、周泓余七段(中国)、楊子萱六段(中華台北)のほか、主催者推薦でシンガポールからアマチュアのドーン・サムさんがエントリーしました。

日本は「人数の利」があるのですが、過去7回のうち優勝は2回(愛咲美六段、梨紗三段)です。

決勝は形勢が揺れる大激戦(日本棋院提供)

今回優勝した金九段は、まだ18歳。1回戦で加藤四段、準決勝で上野六段、決勝で藤沢七段と、次々日本勢を破っての頂点となりました。

藤沢七段との決勝戦は、形勢が揺れる大激戦でした。今後の日本勢の巻き返しに期待しましょう。

囲碁ナショナルチーム「GOGOジャパン」強化合宿

アスリートの聖地での合宿(提供:全日本囲碁連合)

ナショナルチームの強化合宿が3月5日~9日の5日間にわたって、東京都北区の「味の素ナショナルトレーニングセンター」にて行われました。

フィジカルトレーニングの様子(提供:全日本囲碁連合)

囲碁は、日本オリンピック委員会(JOC)承認団体として2025年11月に正式に認められているので、アスリートの聖地での合宿となりました。

合宿では対局はもちろん、詰碁テスト、他競技見学、メンタルトレーニング、フィジカルトレーニングと多岐にわたって行われました。

一力遼棋聖「棋士が30~40人一堂に会するのはなかなかありません。和気藹々とふだんやらないフィジカルトレーニングや他競技見学などをやっています。新体操を見学しまして、ボールやリボンの器具を触らせてもらいました。ボールは300gもあって見た目よりかなり重かったです。メンタルトレーニングは(個人的にやっている)1対1とは違って、グループディスカッションをしました。それぞれ考えていることを発表していて、刺激になりました」

メンタルトレーニングではグループディスカッションを行った(提供:全日本囲碁連合)

上野梨紗扇興杯「トップ棋士の方々と一緒に打ったりトレーニングを受けたり、楽しく過ごしています。フィジカルトレーニングでは、例えば腕立てと背筋、どちらかに特化するのではなく、バランス良くやるのが大事と学びました。気に入って、これからジムに行ってみようと思いました。脳とトレーニングは関わりがあるので、体力の重要性を感じました」

国際棋戦で力が発揮できるよう、日本チームのますますの進化を期待しています。