
井山裕太王座に一力遼棋聖が挑戦する王座戦五番勝負第4局が11月21日に打たれ、一力棋聖が3勝1敗でシリーズを制し、初めて王座を奪取、棋聖、名人、天元、本因坊とあわせて五冠となりました。同時に五冠保持したのは、張栩九段、井山裕太碁聖(七冠保持)に続いて史上3人目です。
師匠の宋光復九段は「初めての出会いから20年以上のなかで、様々なことを乗り越えてきました。特に内面の優しさから来る勝負師になりきれない精神面での課題を大変な思いのなかで克服しました。どんな状況でも日々の研鑽を怠らない姿勢は師匠の私から見ても立派です。若い棋士たちの模範となっていることでしょう。更なる飛躍を楽しみにしております」とコメントしました。

一力新王座は「これからも重要な対局が続きます。一局一局戦って少しでも成長できれば」とさらに前を向いています。
破れた井山碁聖は2011年11月、初タイトル名人を獲得したとき以来の一冠に後退しました。
一力新王座は来年年明けにLG.杯決勝が控えています。今後の活躍にも注目です。
