
一力遼名人に芝野虎丸十段が挑戦する第50期名人戦七番勝負第5局が10月7.8日に山梨県甲府市「常磐ホテル」にて打たれ、芝野十段が中押し勝ちを収めました。これで対戦成績を2勝3敗とし、カド番をひとつ返しました。
常磐ホテルは皇室の方々も訪れるおもてなしが素晴らしいお宿。囲碁将棋の挑戦手合いが何度も行われていて、囲碁将棋の「定宿」です。ホテル自慢の温泉にむかう廊下には「名人の小径」と称したコーナーがあり、これまでの熱闘の軌跡が写真などで楽しむことができます。

盤上は、先に一力名人が陣地を稼ぎますが、ふたつの弱い石を芝野十段にうまく攻められます。リードしていた陣地でも追い抜かれ僅差の勝負となりましたが、最後は勝ちがないと名人が投了しました。最後、計算していたら1目半ほどの差だったといいます。
芝野十段の得意な攻めが成功した好局だったと思います。
次の第6局は10月14、15日、愛知県田原市「角上楼」にて打たれます。