囲碁AI「アルファ碁」を作ったノーベル化学賞受賞のデミス・ハサビス博士が来日し日本棋院にやってきた

デミス・ハサビス博士は、タンパク質の立体構造を精度よく予測するAIソフト「アルファフォールド」を開発し、50年来の科学の難問を解決に導く成果が評価され、ノーベル化学賞を受賞することが決まっています。

2016年、人類を初めて破った囲碁AI「アルファ碁」を開発。「アルファ碁の大成功は、AIの近代化の一歩を踏み出すことになりました。そこからアルファフォールドの開発にいたりました。過去現在、囲碁に取り組んでいるすべての方々のおかげでアルファホールドがあります。囲碁のふるさとといえる日本に来られて光栄です」とハサビス博士は挨拶されました。

まず、日本棋院の最上級の対局室にて、国民栄誉賞を受賞している井山裕太三冠と対局。九段の免状を授与されたあと、一力遼四冠と対談しました。

ハサビス博士は4歳でチェスを始め、コンピュータは8歳から、そして囲碁はケンブリッジ大学の学部生のころに出合い、「囲碁の数学的な固有の美しさに魅了された」そうです。

アルファフォールドは、囲碁だけでなく、現実世界の様々な問題解決に使えることがわかったといいます。

今後10年は、次のAIフェーズに入り、人間の専門家が目的をより早く達成するためのツールとして役立っていくと予想されていました。

囲碁を打つひとりとして、世界の様々な課題解決に微力ながら役に立っていると言われ、誇らしい気持ちになりました。