囲碁で使う碁石、何でできているかご存じですか。
簡易的なものはプラスティックやガラスでできてきますが、本来は、白石が蛤、黒石が那智黒石から作られています。
10月26、27日にあった「第10回熊野那智黒石囲碁まつり」に取材に行ってきました。
三重県熊野市は、唯一の那智黒石が採掘される場所です。それにちなんでの囲碁大会が催されているのです。
大会が始まる前に観光に連れて行っていただきました。
黒石に使われる那智黒石は、熊野市神川町だけで採れ、碁石のほか硯や朱肉入れ、香炉などに加工されています。那智黒石の粒子は細かい0.1ミクロンで、黒石不透明の砕屑ものから成り、砕屑竜士はほぼ一定方向に並んでいるので、一定方向に割れやすい特性を持っています。
那智黒石の採石場は、市街地から車で40分ほど山に入ったところにありました。
山肌にむき出しになっている那智黒石が見えます。
採掘して、碁石の厚みにスライスし、碁石をくりぬきます。
碁石は厚みがあるほど高価になりますが、あまり厚すぎても球体に近くなりコロコロして打ちにくくなります。
熊野市で加工された黒石は、宮崎県日向市に送られ、日向はまぐりでできた白石とセットになって販売されるとのことです。
ちなみに、日向市では「日向はまぐり碁石まつり」が行われています。
有段者になったら、いい碁石、いい碁盤を手に入れるのもいいですね。おすすめです。