上野愛咲美新人王 女子の世界戦「黄竜士杯」で惜しい!準優勝

上野愛咲美新人王がメジャー世界戦で準優勝!

すごいことで喜ばしいことですが、優勝する可能性も大きかっただけに、残念だったというのが正直な感想です。

「黄竜士杯」は日中韓の女性トップ棋士8人の総当たりリーグ戦による世界戦。

中国の棋戦なので中国棋士4人、韓国2人、そして日本からは藤沢里菜女流本因坊と上野愛咲美新人王が予選を勝ち抜いて代表選手として参加しました。 

上野さんは4月末の世界戦爛柯杯で、井山裕太王座を倒して世界チャンピオンになった経験のある謝爾豪九段らを破って世界中を驚かせてベスト16に入るなど、女性の枠を超えて活躍。乗りに乗っている状況で中国に乗り込みました。

6月20日から1日1局、途中1日休憩はありましたが6月27日まで毎日の対局は体力も必要だったでしょう。

全勝のいない混戦のなか、上野さんは1敗を守って最終日に。

同じ5勝1敗の周泓余七段(中国)がライバルです。両者が勝利または負けで同星になったときには、直接対決で勝っている上野さんが優勝という有利な状況でした。

しかし最終ラウンド、中国の陸敏全六段に敗れて優勝を逃しました。

一方、周泓余七段は勝ってリーグ成績6勝1敗で優勝となったのです。

本当に、あと一歩というところでした。

なお、藤沢里菜女流本因坊は3勝4敗でした。 上野さんは敗戦を反省し、必ず大きくなって戻ってきます。今後の活躍は目が離せません。大いに期待しましょう。