
第72回と長きにわたるNHK杯の決勝戦が3月23日に放映され、井山裕太王座を破って余正麒八段が優勝を果たしました。余正麒八段は全棋戦通しての嬉しい初優勝となりました。
NHK杯は日曜午後に放映され、囲碁ファンはほとんどの人が楽しみにしていることでしょう。
決勝戦の日は特別に、収録スタジオの隣に検討室がもうけられ、多くの棋士が集まって意見を交換していました。

中盤でポイントを挙げた余正麒八段が井山裕太王座の勝負手をうまくしのいで勝ちきりました。
余正麒八段は、令和三羽ガラスと呼ばれた一力遼棋聖、芝野虎丸九段、許家元九段の3人と同世代で、本因坊挑戦者になり、リーグ在籍常連、対関西棋院連勝記録を立てるなど活躍していたのにもかかわらず、これまでひとつもタイトルを獲得したことがなかったのです。それは一力、芝野の二人を苦手としていたことが大きな原因でしょう。

今回、芝野九段を破ったことから勢いがつき、井山王座も破って嬉しい初優勝となりました。