棋聖戦 一力遼棋聖大逆転で防衛 井山裕太挑戦者を退け4連覇達成

劇的な大逆転で4冠を維持

棋聖戦第7局が3月12、13日に山梨県甲府市「常磐ホテル」で打たれ、一力遼棋聖が大逆転で中押し勝ちを収め、対戦成績を4勝3敗とし棋聖を防衛しました。

井山裕太王座は2年連続挑戦しましたが、2期ともフルセットの末敗退となりました。

棋聖戦は優勝賞金4300万円と、日本棋界最高金額の棋戦です。

一力棋聖は、棋聖のほか名人、天元、本因坊と併せて4冠を維持しました。

2日制の挑戦手合いは、棋聖戦と名人戦だけ。最高峰の2棋戦を保持し、碁界第一人者の地位を守りました。

しかし、棋聖戦を防衛した感想は「運がよかった」。とくに第6、7局は大逆転で勝ちを手にしたのです。

井山裕太王座が第4局までで3勝1敗とし、一力棋聖を追い詰めたが……

今シリーズは、井山王座が初戦に勝ち、第4局までで3勝1敗として一力棋聖を追い詰めていきました。

井山王座が棋聖復帰まであと1勝としたところから、一力棋聖も。踏ん張ります。

第6局は井山王座がほぼ勝ちを手中に収めたか、というところでまさかの一手が出て大逆転で落とします。第7局も終盤まで井山王座がAI評価値95%以上となっていたのに、おとなしく守っておかずにさらに相手を攻める手を選択したところから局面が紛れ、大逆転を許してしまいました。

井山王座がこんな終盤で勝ちきれない姿を見るのは初めて、というくらい劇的な幕切れとなりました。

「運がよかった」と一力遼棋聖

一力棋聖は「打っている途中は諦めたことはありませんでした。応氏杯で優勝して(世界チャンピオンになって)から、いろいろな人と会ったり取材を受けたりしたことで、責任感を感じていました。シリーズの前半はそれが力みにつながったかもしれません」と局後のインタビューでこたえていました。