本因坊戦の挑戦者決定戦は芝野虎丸十段と孫喆七段で 上野愛咲美女流立葵杯はベスト4で敗退

「チャンスは今後も」と語った上野六段

一力遼本因坊に挑戦するのはだれか。挑戦者を決めるトーナメントの準決勝が打たれました。

まず、3月31日に打たれた芝野虎丸十段対許家元九段は芝野十段が勝って、決勝に駒を進めました。芝野十段はこのあと4月3日に井山裕太王座から十段位を奪取。今年の成績も14勝1敗(1敗は韓国の朴廷桓九段)と、国内戦負けなしと絶好調です。

そして準決勝のもう1局、孫喆七段対上野愛咲美六段戦が注目されました。

これまで挑戦者決定トーナメントで女性はベスト8が最高(藤沢里菜女流本因坊が複数回)だったところ、上野六段がベスト4に進出したので俄然盛り上がりました。あと2勝すれば挑戦者なのですから。

中盤まで上野六段がAI評価値95%の優勢だったが…

4月3日、大勢の報道陣に囲まれ、対局が開始されました。

中盤まで上野さんがAI評価値95%の優勢を築いたのですが、本人はそれほどいいとは思ってなく、状況を打開しようと仕掛けていったところ形勢を損じ逆転を許してしまいました。

女性初の挑戦者は次回におあずけとなりました。

上野「相手はだれでもみんな強いのでとくに緊張とかはなかった。苦しいながら楽しく打っていました。(女性棋士の挑戦者は?)着実に一歩ずついい感じになっている。調子がよければ、運がよければ、チャンスは今後何回かありそうな気がします」

女性の挑戦者、タイトルホルダーは遠くない未来に誕生することを期待したいですね。

芝野十段との決定戦に進んだ孫七段

本因坊戦の挑戦者決定戦、芝野虎丸十段対孫喆七段の一戦は、4月7日に打たれます。