アマ名人戦三番勝負 夏冰アマ名人が二連覇

「1局目も2局目も自分らしく力を出し切れた」と振り返った

アマチュアの日本一を決めるアマ名人戦三番勝負が7月19、20日に打たれ、夏冰アマ名人が挑戦者の栗田佳樹さん(東京代表)を2勝0敗のストレートで退け、初防衛を果たしました。

朝日アマ囲碁名人戦は、アマ棋戦で唯一の挑戦手合制を採用しています。

7月5、6日にあった全国大会で栗田さんは優勝し挑戦権を獲得しました。

栗田さんは過去、2018年(第13期)にアマ名人となったり、唯一アマの参加ができる棋聖戦で2019年のファーストトーナメントを勝ち上がってCリーグ入りし、3勝を挙げ残留した実績があるトップアマの一人だ。

当時は学生だった栗田さんも、現在は社会人となった。

夏さんは「これまで栗田さんとは2局打っていますが、勝ったことがありませんでした。1局目も2局目も自分らしく力を出し切れました。去年、大関稔さんに勝ってアマ名人になり、今年は栗田さんに勝って防衛。大関さんも栗田さんもトップアマですので、二人を倒せたのは自信になります。来期も自分らしい碁が打てるよう頑張ります」と喜びを語りました。

右から夏冰アマ名人、解説の孫喆七段、栗田佳樹挑戦者(Youtube中継出演後に撮影)

負けた栗田さんは「今回の三番勝負にあたって、布石など準備してきました。しかし2局とも簡単なミスで敗れて、ふがいない。なんか信じられません。自分の実力なので仕方ない。また頑張ります。今回の結果はまずかったので次回も頑張りますが、全国を勝ち抜くのは大変だということは身にしみています。準備して臨みたいと思います」と反省しながら気持ちを新たにしていました。