天元戦挑戦者に志田達哉八段 芝野虎丸十段の連続挑戦はならず

一力遼天元への挑戦者を決めるトーナメントの決勝戦が8月22日に日本棋院で打たれ、志田達哉八段が芝野虎丸十段を破って挑戦者に名乗りをあげました。志田八段の七大タイトル挑戦は初めてのことです。昨年、天元戦挑戦者だった芝野十段の連続挑戦とはなりませんでした。

右が志田八段(日本棋院囲碁チャンネルから撮影)

志田八段は福井県出身の34歳。日本棋院中部総本部所属。

若鯉戦(第2回は非公式戦)優勝、新人王戦準優勝など若手棋戦で活躍してきましたが、2018年にNHK杯で準優勝して全国に名が知れました。さらに2023年にタイトル獲得経験のない中堅棋士が参加するSGW戦で優勝しました。

ふだんから口数が少なく、携帯電話を持ったことがないというのは有名な話(連絡は家の電話でするそうです)。

対局中は石音を立てずにそっと打つのが特徴で、いつ打ったかわからないので記録係泣かせと言われています。

また、若い頃は細い身体をしていたのを見て、先輩棋士の彦坂直人九段が「ジムに行って身体を鍛えたら」とアドバイスをしたところ、素直に通い始めたという面もあります。

しゃべるのが苦手なのか、解説役は引き受けないという信念があったのですが、SGW戦では優勝旗士が翌年の大盤解説をやるという決まりがあって、昨年初めて解説をしました。

挑戦者となってのインタビューには「芝野さんに勝てると思っていなかったので嬉しいです」とこたえていました。

芝野十段は2日前に碁聖戦で敗れたばかり。過密日程が気になります。

8月26日には挑戦者として臨む名人戦七番勝負が開幕します。