
一力遼棋聖に芝野虎丸十段が挑戦する第50期棋聖戦第七局が3月26日に神奈川県箱根町「花月園」にて打たれ、芝野挑戦者が初の棋聖位を獲得しました。
今期は激戦続きでフルセットまでもつれましたが、第7局は1日目で大きくリードした芝野挑戦者が一力棋聖の追随を振り切って勝利。挑戦手合いで初めて一力名人に勝って、タイトルを奪いました。
これで一力名人は四冠(名人、王座、天元、本因坊)に後退。芝野棋聖が二冠(棋聖、十段)となり、「一力一強」に待ったをかける形になりました。
今シリーズは、一力棋聖が5連覇を達成するか、芝野挑戦者が初の棋聖に就くかが注目されました。
5連覇(または10期獲得)を達成すると、名誉称号を得られ、60歳、または引退すると名乗ることができます。
最近では井山裕太碁聖が名誉棋聖、名誉天元、名誉碁聖、二十六世本因坊に続き名誉王座も獲得しています。
芝野棋聖は、一力名人に2023年の棋聖戦挑戦手合いで破れて以来、名人戦、天元戦、本因坊戦、さらに名人戦と負け続け、やっと6度目の挑戦でタイトルを獲得することができました。
芝野棋聖は対局後の記者会見で「いまだに信じられない気持ちです。自分の力は出し切ったかな。見てくださる人にしてみたら、今回負けたら『また一力か』となるので、早めに勝てたらいいなとは思っていました。今回はそんなに悪くない内容なのかと思います」と喜びを語りました。
一力名人に負け続けているころ、芝野棋聖は「一力さんとは2歳違う。2年後に一力さんの状況になっていればいい」と話したことがあります。その2年後の始まりが今回のタイトル奪取なのでしょう。
あらためて、棋聖獲得、おめでとうございます。
