
井山裕太王座への挑戦者を決める第73期王座戦挑戦者決定戦が9月17日に日本棋院本院で打たれ、余正麒八段を逆転で下し、一力遼棋聖が挑戦権を獲得しました。
序盤でリードを奪った一力棋聖でしたが、途中逆転を許し、一時は余八段のAI評価値が98%を超えるほど追い込まれました。しかし、持ち前の粘り強さを発揮し、終盤で大逆転で挑戦権を獲得しました。一力棋聖の王座戦挑戦は7年ぶり3回目。まだ王座のタイトルを獲得したことはありません。

一力「久しぶりに五番勝負に出られてほっとしています。ベストを尽くせるようがんばります」
余「この碁はチャンスがあったかもしれませんが……。また決勝まで来られるようがんばります」
一力棋聖の快進撃が続いています。井山王座は止められるでしょうか。
王座戦五番勝負は10月17日に神奈川県秦野市「陣屋」で開幕します。