藤沢里菜女流本因坊がフルセットの激闘の末6連覇を達成

「苦しいシリーズでした」と藤沢女流本因坊

藤沢里菜女流本因坊に星合志保四段が挑戦する第44期女流本因坊戦五番勝負第5局が、11月5日に日本棋院本院にて打たれ、藤沢女流本因坊が中押し勝ちをおさめ、通算成績を3勝2敗とし、6連覇を達成しました。女流本因坊9期獲得は、謝衣旻七段の持つ8期の記録を抜いて、単独1位、タイトル通算27期獲得は、女性では謝七段に並んでトップタイです。

終局直後のインタビューでは、記者に問いかけられた藤沢女流本因坊が30秒近く沈黙したあと、「苦しいシリーズでした」。さらに6連覇通算9期の感想を問われても、しばらく時間をかけて「実感がありません。来期にまた戦えるのが光栄に思います」と絞り出すのがやっとでした。それは激戦を物語っていました。

フルセットの戦いについて「自分にしては頑張った」と星合四段

星合四段は「反省が多かった。今期は予選からだったので、挑戦者になれるとは思っていませんでした。フルセットを戦えたことは、自分にしては頑張った」と振り返りました。

第5局は、日本棋院Youtube中継には井山裕太王座や、藤沢女流本因坊の夫である横塚力七段、星合四段の夫・孫喆八段ら豪華ゲストが登場し、対局を盛り上げていました。