日本棋院創立100周年記念式典・祝賀会

日本棋院創立100周年記念式典が7月17日に東京都港区「ホテル・オークラ」にて多くの囲碁ファンや関係者に囲まれて盛大に行われました。

新しく理事長に就任した武宮陽光六段は「皆様に支えられて100周年を迎えることができありがたく思っています。新たな100年に向けて山積している問題をいい方向に向かえるよう努力する所存」と挨拶。祝賀会では日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏や日本将棋連盟会長の羽生善治九段らが祝辞を述べました。

日本サッカー協会 相談役 川淵三郎氏
日本サッカー協会 相談役 川淵三郎氏

川淵三郎氏は「プロの選手で女子が対等に戦える唯一の競技」として囲碁の貴重性と重要性を語りました。

日本将棋連盟 会長 羽生善治氏

同じ100周年を迎えた日本将棋連盟会長の羽生善治九段は「江戸時代からの長いおつきあいの囲碁将棋界。海外でもマインドスポーツとして親しまれているし、日本では伝統文化として続く囲碁界はユニークな存在で、今後の可能性も感じます。AIが発展してもかわらないものとして残っていくでしょう」と話し、「末永くおつきあいを」と占めました。

王座・碁聖・井山裕太十段

囲碁棋士代表で挨拶に立った井山裕太王座は「変化の絶えない時代のなか、受け継がれた過去を大切にしつつ、柔軟に対応していくのが大事。皆で知恵をだしあって少しでもいい方向へ」と、未来へ目を向けました。

日本棋院顧問石田芳夫二十四世本因坊は中締めで、世界戦の応氏杯で決勝進出が決まった一力遼棋聖を壇上に上げるハプニングがありました。「自分自身初めての舞台で、ここからが厳しい戦いです。決勝五番勝負(8月上旬~)の応援よろしくお願いします」と一力棋聖は力尽く決意を語って大きな拍手を浴びました。