囲碁棋士は比較的長寿で、棋士生命も長いといわれています。
将棋界では「盤寿」という言葉があるそうです。将棋盤は9×9=81のマス目がありますので、81歳を迎えておめでたい、ということのようです。将棋棋士は81歳を迎える人が少ないということからお祝いを、という意味ときいています。
一方、囲碁棋士は81歳で現役の棋士は何人もいますので、ご存命くらい(!)ではお祝いにはなりません。
とはいえ、現役最高齢の杉内寿子(すぎうち・かずこ)八段は別格といえるでしょう。杉内八段は昭和2(1927)年3月6日生まれで、もうすぐ98歳になります。
実は夫の故・杉内雅男九段が以前の最年長対局記録を持っていました。
雅男九段は大正9(1920)年10月20日生まれ。平成29(2017)年11月21日に逝去されました。最後の対局が97歳1ヶ月(2017年11月2日)で亡くなる19日前に対局されていたのですね。寿子八段はこの記録を更新し続けているのです。
雅男九段の最後の勝利は2017年8月24日で、最高齢勝利、96歳10ヶ月の記録も持っています。寿子八段の最高齢勝利がいつかも、注目されています。
ただ、昨年は10戦10敗。今年初戦が1月23日に打たれ、最年長対局記録は97歳10ヵ月17日で70日更新されましたが、勝利はなかなか遠いようです。
ちなみに対局相手は佐川八重子社長の師匠、石倉昇九段でした。